まず、風邪とはいったいどのようなものなの炎症したかをみていきましょう。風邪とは、簡潔に言えば「喉と鼻の病気」なのです。喉と鼻にウイルスが住み着き、増殖して炎症を起こします。
その結果、喉が痛くなったり、鼻水が出たりする症状があらわれます。
つまり、風邪の原因はウイルスなのです。
ウイルスはとても小さいもので、目でみることはできません。また、風邪の原因となるウイルスは一種類ではなく、実に多くあります。そのため、特効薬を作れないのです。そして、ウイルスは通常、数日で死滅するため、ウイルス喉や鼻はすぐに自動的に修復されていきます。なので、風邪は放っておいても治る行基と言ってしまってもいいかもしれません。それなのになぜ、医者は風邪だと診察した患者さんに対して薬を処方するのでしょうか。医者が風邪の患者さんに薬を処方するパターンは二通りです。まず、対症療法の薬のみの場合です。
これはつらい症状を抑えるための治療です。対象療法とは症状に対して対応していくという治療で、喉が痛かったら、痛み止めを、熱が高かったら解熱剤を使用して痛みを取り除く方法です。うわべだけの治療とも言え、喉の痛みや発熱の根本的な原因であるウイルスの存在は無視していることになります。
次に、対象療法の薬抗生物質で治療する方法です。対象療法に加えて、抗生物質が加えられました。抗生物質は別名「抗生剤」、「抗菌薬」とも呼ばれており、細菌という微生物にのみ対処する薬のことです。微生物とは、目に見えない小さな生物であり、先述したように風邪の原因はるウイルスという微生物による病気です。
しかし、ウイルスには細菌とは違って抗生物質は効果がないので、この治療は全くの無意味な治療になってしまいます。風邪で抗生物質を出す医者もいるそうです。しかし、ウイルスには抗生物質は効かないことがわかっていますから、かなりトンチンカンな処方であると考えられます。