早速看護研究をしよう・・・と思っても一体何から取り組めば良いのでしょうか。
取り掛かるには、まず、何について研究をするのかテーマを決めなければなりません。研究のテーマと言っても、「立派な発表のために!」とか「医学の歴史に残るような研究を・・・」など肩苦しく考えず、日常の業務の中で「何故こうなんだろう」「もっとこうだったら良いのに」と言った疑問や気付いたこと、気になることに着目してみましょう。そう言った点をテーマに研究することによって、医学の大きな発展とは行かなくても、日々取り組む業務が改善されたり、より働くことの楽しさややりがいに繋がると思います。
どうしても思いつかない、仕事中は忙しすぎて気付く余裕なんて無い!と思う方は、既存の書類に目を通すのも手です。論文や学会の資料でも良いのですが、難しくハードルが高く感じるようであれば、先輩の研究資料や医療雑誌など身近な読み物に目を通してみるのも良いかも知れません。
どちらの見つけ方にせよ、自分自信の興味・関心のあるものでなければ研究をすることも苦痛になってしまします。少しでも気になった事柄から選ぶようにしましょう。
テーマが決まったら、そのテーマによって、どのような方法で研究を進めるのかという研究デザインを選択します。研究デザインとはつまり、どんな方法の研究をするかということです。研究デザインは文献などによって分け方も名称も異なってきますが、大まかに分けて3種類あります。ある行為に対して効果を確かめる実験的研究、経過を観察する観察的研究、アンケートなどの調査を行い集めたデータを集計・分析する調査研究(質的研究)です。