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看護の求人や応募にあたり、二の足を踏んでしまったり、本当にやろうかなと悩んでしまったりとネックに感じるのが看護研究の存在ではないでしょうか。看護研究に対して面倒くさい、やらなければならない課題といったマイナスイメージがあるかもしれません。

しかし、今後ますます高齢化していく中で、看護・介護は切り離せません。それでなくても日々の看護は必要不可欠です。看護研究は、今の現状の看護よりもより良く、より正確に、より行いやすくするためにも重要です。難しく捉えず、日常の看護業務に差し支えないよう、気軽に取り組めるような解説をしていきます。むしろ日常業務に還元出来るような看護研究をすることで、毎日の業務が楽しくなったり、前向きに求人への応募が出来るようになればと思います。

まず、看護研究の必要性として医療に限らず世間の常識は常に変化しています。研究による新たな発見、結果によって取られる方法、処置が変化しているのです。最近よく耳にするEBN(Evidence Based Nursing:根拠に基づいた看護)やEBM(Evidence Based Medicine:根拠に基づいた医療)などで言われるエビデンス、つまり根拠というのが看護研究などの結果から導き出されています。更に言えば、看護研究の突き詰めた先に看護理論があります。様々な理論で難しく考えがちですが、最終的には実際の看護に活かすため日々取り組まれているのです。

例えば以前は筋肉注射後には必ず揉むよう言われていましたが、薬剤により逆に揉んではいけない場合があると分かり、薬剤毎の対応を取らないといけないことが分かりました。

また、採血の際にも明確なエビデンスのない「腕を叩き血管を浮き上がらせること」が日常的に行われていましたが、こちらについても心臓の位置より腕を下げるようにしたり、部位を温めることにより血流を良くしたりする方が有効なことが分かりました。

このように様々な看護研究が行われることにより、新しい対処法が次々と生まれ、より良い看護に繋がっているのです。