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訪問看護ステーションでの看護師の仕事

訪問看護師の仕事

看護師として働く人の中には「訪問看護師」として活躍している人もいます。

「訪問看護師」とは、在宅療養を行う利用者の生活と命を守る為、医師の「訪問看護指示書」も元に定期的に自宅を訪問し看護を行っていく仕事です。

現在「訪問看護ステーション」は全国に約5770か所あり、医療保険もしくは介護保険において、主治医から訪問看護指示書の交付があれば利用することができるようになっています。医療保険の訪問看護利用者が約9.9万人、介護保険の訪問看護利用者は約28.7万人合わせて38.6万人もの人が利用しているのです。今後ますますこの人口は増加していくことが予想され、期待は高まっているといえるでしょう。

先ほどもお伝えした通り、訪問看護とは自宅で療養を必要としている利用者のもとに訪問して看護を行うものです。例えば、肺の病気と闘っており酸素療法を行いながらの生活を余儀なくされている利用者がいるとします。このような場合には、「酸素の量は適切であるか」「呼吸の状態は落ち着いているか」「日常生活を送るうえで不安な事・心配事はないか」など、利用者の病状に合わせて専門的にアドバイスやサポートしていきます。

訪問看護師は医療的処置も行いますが、常に利用者の自宅に入れるわけではありません。ここが病院との大きな点です。利用者とその家族が自分たちでやっていかなければならないことも多く、時には訪問看護師が教育的にサポートすることがとても重要なのです。

在宅療養における主役は利用者とその家族です。利用者がどのような生活を望んでいるのか、どうすればその人らしく生活を送っていけるかという事を何よりも重視する必要があります。そのためにも、看護師はその利用者の思いに気づけるようアンテナを張る必要もあるといえるのではないでしょうか。