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結局のところ、人件費を安く抑えようとしてひとりだけに負担を増やすようなことがあると、それぞれの薬剤師の負担が非常に高くなってしまうため、すべての作業を完璧にこなすということが難しくなってしまうでしょう。何よりもせっかく6年制度などに移行して専門性の高い人材を輩出できるようになったというのにも関わらず、後輩にとって夢をみることのできない労働環境が普通であるという風にわかってしまったとしたら、せっかくの改善も水のあわになってしまう。全ての薬剤師が専門性に関する自覚をもって仕事をしているわけですから、その気持ちをすたれさせるようなことがあってはならないと思います。人件費は確かに抑えやすく、ぎりぎりのところで調整している薬局もあるというような話を聞きますが、調剤と同じように、なるべく必要かつ重要な人材を適材適所に配置するという作業がなによりも重要です。

ひとりひとりの薬剤師の力は小さいものかもしれませんが、各々が力を合わせることで、大きな力に変換することが出来るということは知っておくといいでしょう。薬剤師にとってみれば、専門性の高さからしても多くの金額をもらうべき職業のわけですから、そこを妥協する必要はないのではないでしょうか。基本的には、その専門性に見合った賃金をもらうようにしておくことが、将来の後輩への何よりのプレゼントになるのではないかと考える次第です。安易に賃金をさげてしまうということはその専門性を安く買うことになるのです。